正露丸が音楽レーベルで仕掛けるブランドマーケティング
「正露丸」の大幸薬品製薬会社が、"世界初の製薬会社による音楽レーベル"として「SEIROGAN UTILITY RECORDS」を設立されてました。
以前から、企業がマーケティングとして音楽レーベルとかもってアーティストが作品を発表というスタイルがあれば素晴らしいな、と本気で思い続けていたので、「まさにこれじゃん!」という感じで素晴らしかったです。
正露丸が狙うブランドリフト
正露丸といえばお腹の調子が悪い時の薬の代表格。「昔ながらのよく効く薬」というブランドの反面、若者や女性にとっては身近ではないイメージが課題になっているであろうことは想像に堅くないです。
実際にSNSやネットメディアを活用したプロモーションを積極的におこなっているみたいですね。
で、おそらくそんな戦略のでの一貫での「音楽レーベル」。
正直、フックアップされているアーティストは決してマス訴求に強いというわけではないと思うんですが、
ユースカルチャーとか好きな人ならわかるラインナップで、これはこれまでの正露丸のブランドイメージの中に無かった「クリエイティブ性」や「イマっぽさ、トレンド感」を伝えようとしている、ということなのだと思います。
カルチャーに寄り添う「レーベル」という見せ方
しかも、このラインナップは「共通のシーンにいるアーティストたち」です。
それらを「レーベル」というプロジェクトで括ることで、「単体のアーティストパワーに頼って話題を起こす」のではなくて「シーンの盛り上がりで一緒に話題を起こそう」という狙いがあるのだと思います。
既存の曲をCMタイアップとかじゃなくて、楽曲もオリジナルコンテンツとして作られているのも良かったです。
「正露丸~正露丸~」みたいな歌詞で制約や条件を感じるものではなく「ラッパの音使って遊びながら曲作ってみてくださいよ」という感じ。
なので、楽曲はそれぞれアーティストの個性と自由度を感じるものだし(どれもかっこよいです)、コマーシャル用として簡潔してしまうのではなくて、フリーダウンロードもできてユーザーも「作品」として楽しむことができると。
(CM曲ですごくかっこよくても、結局作品として手元にもてないようなものは過去よくあった・・・)
企業がイヤミのない見せ方でブランド・信頼感を高めつつ、
カルチャー側も一方的に消費されるのではなく、新しい可能性を開きながら発展できるのってとても素晴らしいなぁと思います。
正露丸の製薬会社が音楽レーベルを開始 やけのはら、EVISBEATSらが参画 https://t.co/u4JhpvWES2 @kai_you_edさんから
— ぼくのりりっくのぼうよみ (@sigaisen2) 2017年5月16日
正露丸レーベルやばい こんなかんじでいろんな企業とかブランドが音楽レーベル始めたらおもしろそう 文化ごと成長